2016.07.31更新
建築設計光の演出
なぜ、その物が美しく見えるか?
そこに光が当たるからです。
今回の建物では素材の魅力を最大限、それ以上に引き出すために
「照明による演出」に関して検討に検討を重ね、
より美しい建物となるように配慮しました。
壁面にウェーブ状の削り加工を施した杉製のパネルです。
この力強い木の風合いを更に引き出すため、柔らかい光で下面から照らし
そこに「落ち着き」を演出しました。
こちらは棚ですが、背面に表面に凹凸のある白い100×200タイルが貼り付けられています。
そのタイルに対して上部からなめるように狭角の、非常に照度の強い器具を仕込むことで、
タイル面が光輝き、素材以上の魅力を得ることが出来ました。
これには業者・お施主様も大変その仕上がりに驚き、嬉しい声を聞くことが出来ました。
今回は「そこに光がることの意義」を深く追求することができ、
あらためて照明計画の大切さ、また固定観念を拭い去る作業の苦労を
学ぶことが出来ました。
またひとつ、お施主様並びにお力を貸して頂いた電機業者・照明メーカーをはじめとる方々に
勉強させていただいたことをここより感謝いたします。
antol 鞍月 takino yousuke